この記事の概要
ここでは、建築系でおすすめの資格としてインテリアコーディネーターを紹介します。どのような人が取得されているか、受験資格はどのようなものか、独学で合格可能かなどについて説明します。
インテリアコーディネーターとは?
インテリアコーディネーターって何?
公益社団法人インテリア産業協会が実施している試験で、インテリアコーディネーターの仕事内容は下記のようなものになります。
インテリアコーディネーターは「どんな風に暮らしたいか」をヒアリングし、「こんな雰囲気の空間に住みたい」というアバウトな要望を具体的に住まい手のライフスタイルにあった住空間に導きます。
インテリアや住宅や商品に関する幅広い知識・専門的な技術などを駆使し、家具やカーテン、照明等の商品をトータルにプロデュースすることがインテリアコーディネーターの仕事です。
公益社団法人 インテリア産業協会 https://www.interior.or.jp/ic/about_ic/index.html
インテリアコーディネーターになるためには?
公益社団法人インテリア産業協会が実施している試験に合格し、登録することでインテリアコーディネーターとなることができます。
試験概要
受験資格と試験方式
[受験資格]
年齢、学歴、実務経験に関係なく、誰でも受験することができます。
[試験内容]
試験は2部構成で、1次試験の学科試験(マークシート)と2次試験の実技試験(プレゼンテーション+論文)があります。
1次試験に落ちた場合は2次試験は受験できません。
試験場所
札幌・盛岡・仙台・高崎・東京・名古屋・金沢・大阪・広島・高松・福岡・沖縄
居住地に試験会場が無い場合は、最寄りの試験会場で受験することになります。
申込み期間と試験日
[申込期日]
例年7月下旬~8月下旬
[試験日]
1次試験:例年10月中旬
2次試験:例年12月初旬
受験手数料はいくら?
① 基本(1次+2次)タイプ ¥14,850-(消費税含む)
② 1次試験先取りタイプ ¥11,550-(消費税含む)
③ 2次試験専攻タイプ ¥11,550-(消費税含む)
どのような人が受験してるか?


合格者の内訳は圧倒的に女性が多いことが分かります。インテリアコーディネーター関連の仕事に従事している人の多くが女性であるため、このような結果となっていると考えられます。
職業別でみると、新築、学生・主婦など、リフォームの順で多いことが分かります。
インテリアコーディネーターとは住まい手にとって快適な住空間を作るために適切な提案を行う人であるため、戸建て住宅関連の受験者が多いことが分かります。
合格率

グラフは1次、2次試験総合の合格率の推移です。
合格率は22.5~25.1%とやや難しいといったところでしょうか。
また、2019年の1次試験と2次試験のそれぞれの合格率は次のようになっています。
1次試験の合格率と比べると2次試験の合格率は高く、受験者の半数以上が合格していることが見て取れます。
また、受験者の概ね4割が1次試験免除者であることが分かります。
1次試験
受験申込者数:9,606名
受験者数:6,992名
合格者数:2,428名
合格率:34.7%
2次試験
受験申込者数:3,933名(内:1次試験免除者1,630名)※
受験者数:3,292名(内:1次試験免除者1,239名)※
合格者数:1,896名
合格率:57.6%
※1次試験の合格者は合格した次年度から3年間は1次試験が免除されます。
独学での取得は可能か?
合格者の職業別割合をみると、2番目に多いのは学生や主婦などです。
このことからも実務経験が無くても、きちんと勉強をすれば合格可能であることが分かります。
また、合格率をみると、1次試験・2次試験を通じての合格率は例年23.5%程度とあまり高くないですが、1次試験、2次試験の合格率はそれぞれ34.7%、57.6%です。
つまり、1次試験の結果が合格率を下げていることが分かります。
1次試験の合格率が低い理由の1つには、どの試験でも同様ですが、記念受験のような受け方をしている人が例年一定数いることがあると思います。
以上から、独学でも十分に合格可能な試験といえます。
私自身、独学で受験しております。
詳細は別投稿の『独学合格 インテリアコーディネーター試験』で説明しています。
さいごに
ここで記載している内容から変更されている場合があります。
興味がある方は公益社団法人インテリア産業協会のホームページで詳細を確認してください。
また、記載内容の誤りに気づかれた方はお教え頂けると幸いです。