この記事の概要
ここでは、福祉住環境コーディネーター試験2級の合格までに必要なことを説明します。
紹介するのは実際に私が行ったことです。
準備段階から合格するまで順に記載しているので、必要に応じて読みとばしてください。
福祉住環境コーディネーター試験の試験内容等、概略については別投稿の『おすすめ資格 福祉住環境コーディネーター編』で説明しています。
取得しようと考えたきっかけ
どのようなことでも今存在しているものには、それを生じさせるきっかけとなった事柄があると考えています。建築も例外ではなく、さまざまな社会背景によって影響を受け、発展しています。
たとえば、材料の近代化に伴い、ガラスや鉄などが多様されたような感じです。
そういったことから、日本の高齢化に興味を持ちました。社会の高齢化度合いは人口に対する高齢者の割合に応じて、高齢化社会(7%)、高齢社会(14%)、超高齢社会(21%)に分けられるのですが、日本は1970年に高齢化社会、1994年に高齢社会、2007年に超高齢社会に突入しました。これは他の先進国と比べてもかなり早いスピードです。
内閣府の令和2年版高齢社会白書によれば、2060年には高齢者が人口に占める割合は38.1%にもなると推測されています。
言うまでもなく、高齢化はますます進むので、建築はこれまで以上にバリアフリーやユニバーサルデザインという点を考慮していかなければなりません。
そういった背景から、“高齢者に対して配慮した設計とはどのようなことであるかを学びたい”と考えて受験を決めました。
受験申込み~合格までの流れ
受験申込から合格発表までの流れは下記のようになります。
- 受験申込
- 受験手数料払込
- 受験票が届く
- 試験日
- 合格発表
①受験申込
受験の申込はインターネットもしくは電話となります。
②受験手数料払込
申込が完了すると通常、5日以内に普通郵便で払込取扱票が届きますので受験料を支払いましょう。
支払いは郵便局またはコンビニエンスストアで可能です。
③受験票が届く
受験票発送日が決まっていますので確認し、受験票が届くのを待ちます。
届かない場合は未着問い合わせを期間内に受験者本人が行いましょう。
④は特筆することがないので割愛します。
⑤合格発表
合格している場合は合格証(カード)が合格証発送日に普通郵便で発送されます。
合格証が届かない場合は期間内に問い合わせしましょう。
※試験後の氏名、生年月日、住所の登録変更はできないので、引っ越しする場合は郵便局で転送の手続きが必要になります。
試験概要
試験範囲と内容
- 高齢者・障害者を取り巻く社会状況と住環境
- 福祉住環境コーディネーターの役割と機能
- 障害のとらえ方
- リハビリテーションと自立支援
- 高齢者・障害者の心身の特性
- 在宅介護の自立支援のあり方
- 高齢者に多い疾患別にみた福祉住環境整備
- 障害別にみた福祉住環境整備
- 福祉住環境整備とケアマネジメント
- 福祉住環境整備の進め方
- 福祉住環境整備関連職への理解と連携
- 相談援助の実践的な進め方
- 福祉住環境整備の共通基本技術
- 生活行為別福祉住環境整備の手法
- 福祉住環境整備の実践に必要な基礎知識
- 福祉用具の意味と適用
- 生活行為別にみた福祉用具の活用
試験方式
試験方式:マークシート方式
試験時間:2時間
合格点:70点以上(100点満点)
勉強方法
勉強方法とスケジュール
試験範囲だけみるとかなり幅広いような印象を持ちますが、過去問を一通り学習することで合格できます。
私が実際に行った勉強期間は2週間程度です。平日に1~2時間程度、土日に3時間程度勉強しました。
少し余裕をもって、試験日の1か月前くらいから始めるのが良いと思います。
やったことは、下記の3点です。
①過去問を解く
②解説を確認する
③解説で理解できなかった部分は調べる
おすすめテキスト
分からないところを調べるためのテキストと過去問があれば良いです。
過去問は解説が充実しているものを選ぶのがポイントです。
できるだけ、テキストを見る回数を減らした方が時間短縮を図れます。
テキストは公式テキストがおすすめです。