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【合格ガイド】インテリアコーディネーター試験は独学で1カ月あれば合格できる!!私が実際に行った勉強方法を徹底解説~実施編~

インテリアコーディネーター試験 Qualification(資格)
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この記事の概要

前回までで試験の全体像、試験に必要な道具やテキストについて説明しました。

最後の『実施編』では勉強の進め方、試験日までのスケジュール管理について説明します。

適宜、私が受験した際に行っていたことを例として示しています。

試験の全体像については『概略編』、おすすめの道具やテキストは『必要な道具とおすすめテキスト編』で説明しています。

1次試験

試験概要

試験形式試験日試験申込期間試験時間
学科試験(マークシート形式)例年10月中旬例年7月下旬~8月下旬160分
※2020年の情報を元に掲載をしております。

合格までに必要な勉強時間

一般的に必要とされている勉強時間は100時間~300時間程度です。

出題範囲が建築士試験と被っている部分が多いので建築の実務に携わる方や建築系の学生などで建築士試験を受験される方は割りとすんなりと受験に臨めると思います。

私は大学院時代に2級建築士を取得し、就職した1年目にインテリアコーディネーター試験を受験しました。その際の勉強時間は14日間で50時間程度です。休日に8時間程度、仕事のある日に1~2時間程度を勉強時間にあてました。

このように、建築士を取得されている方やこれから建築士となるために勉強されている方は割と余裕をもって受験することができると思います。

また、学生などで将来的に建築士を目指す予定の方は勉強した知識がその時にも活かすことができます。

勉強の流れ

勉強は次の3つの過程に分けることができます。

① インプット(骨組形成)

② アウトプット(暗記枝付け)

③ 情報の整理(枝付け)

つまり、① → ② → ③ → ② → ③ → ② ・・・というような感じになります。知識がある方は②から始めても良いです。

① インプット(さらっと流す)

インプットは教科書を読んで行います。

初学者で多いのが教科書を一通り読む工程で全てを理解しようとして、途中で挫折するパターンです。

全て暗記するのは天才でないと無理だと思います。なので、この段階では全体像を理解するくらいで良く、さっと済ませるようにするのがポイントです。小説を読むときに細部まで理解する人はあまりいないと思います。

全体像が分かれば骨組ができるのでその後で知識を枝付けしていきます(②の段階)。

② アウトプット(暗記)

アウトプットは過去問を解きながら行います。

ここで暗記をしていくのですが、問題を解いたら次のように3つにマーカーで色分けしてください。マーカーは参考程度ですので分かれば何でも良いです。

・正解した (黄マーカー)

・迷って間違えた (青マーカー)

・全く分からなかった (赤マーカー)

過去問はできれば3周程度やることをおすすめします(全ての問に黄マーカーが付くのが理想です)。また、問題を解いた際は正解できた場合でも解説を確認する癖をつけてください。解説で理解できないことがある場合は③教科書で確認する工程を行うのが良いです。それでも分からない場合は2周目に確認できるようにチェックをつけて飛ばします。

1周目は知識が少なく理解できないことでも、2周目で見たらすんなり理解できることも多くあります。分からないからといってそこにこだわる必要はありません。

2周目は青マーカーと赤マーカーのみで良いです(黄マーカーはすでにアウトプットされています)。

これを繰り返すと青マーカーと赤マーカーの数は減っていくので必然的に②にかかる時間は少なくなっていきます。

③ 情報の整理

①で多くの情報が頭に入ったことで、情報が錯綜している状態です。そこで②を行い、理解できている項目とそうでない項目を分けていきます。

理解できていない青マーカー、赤マーカーは解説を詳しく読んで理解するようにします。分からない場合は教科書で確認し、情報を整理していきます。それでも分からない場合は2周目に確認できるようにチェックをつけて飛ばします。

これらの工程:① → ② → ③ → ② → ③ → ② ・・・を繰り返すことで、葉が生い茂った立派な樹となっていきます。

記憶のメカニズム

話が少しそれますが、人の記憶には絶えず新しいものが入ってくるため、一度覚えたものでも忘れてしまいます。

実際には0になっているわけではありません。たとえば、初めて理解するのと2回目に理解するのでは理解に要する時間が全然違います。つまり、脳のどこにしまったかを思い出せないという状態です。

実際の生活でも日用品をしまい込んで使わないうちにどこにしまったかを忘れてしまうことがありますが、それと同じです。

この忘れてしまう間隔は人によって異なるので一概には言えませんが、1度しか使っていないものはすぐに忘れてしまうし、何度も使っているものは中々忘れません。

何が言いたいかといいますと、②の工程を繰り返すことがいかに重要であるかということです。

繰り返し②の工程を行うことで、しまった場所を忘れないようにします。また、その際に別の知識と紐づけできると引き出しを見つけるときの鍵になります。

紐づけの仕方は人それぞれだと思いますが、絵(イメージ化)にしたり、語呂合わせにしたりなど、あと珍しいと思いますが体の動きと関連付けるというのも聞いたことがあります。

当たり前と思われた方も多いと思いますが、意識してこれらを行っている人は少ないように思います。是非、心掛けてみてください。

合格までのスケジュール

初学者(①からスタート)

目標勉強時間

300 時間程度

週の勉強時間(モデルケース)

平日 2×5 = 10 時間、休日 6×2 = 12 時間、合計22 時間

勉強スタート時期

モデルケースで勉強する場合、概ねテストの100日前くらいから準備すれば良いと思います。なので、申し込みの時期にもよりますが、申し込みの2か月ほど前から準備するのが良いと思います。

建築の知識のある方(②からスタート)

目標勉強時間

100 時間程度

週の勉強時間(モデルケース)

平日 1×5 = 5 時間、休日 5×2 = 10 時間、合計15 時間

勉強スタート時期

モデルケースで勉強する場合、概ねテストの50日前くらいから準備すれば良いと思います。申し込みの時期にもよりますが、申し込んでから勉強を開始する感じで大丈夫だと思います。

2次試験

試験概要

試験形式試験日試験申込期間試験時間
プレゼンテーション
(平面図、立断面図、
パース、アイソメ etc.)
例年12月初旬例年7月下旬~8月下旬概ね120分
論文(600字程度)例年12月初旬例年7月下旬~8月下旬概ね60分
※2020年の情報を元に掲載をしております。

試験時間はプレゼンテーションと論文を合わせて180分となります。

合格までに必要な勉強時間

一般的に必要とされている勉強時間は100時間程度です。

2次試験について全く知識の無い方でも同様の時間で合格可能です。理由としては実際に描く試験ですので手順を理解し、過去問を繰り返すことで同様に上達が見込めるからです。

ただ、製図の知識や三角スケールの使い方など、慣れないこともあるかと思うので+20時間(1週間)程度、みておけば尚良いと思います。

その時間で製図についてテキストで予習しておくとスムーズに勉強ができます。『おすすめの道具編』で紹介した本は、プレゼンテーションと論文問題のどちらについても触れているので1冊で事足ります。

他のサイト等で1次試験での知識が必要となるなどのことが書かれていたりしますが、とくに気にしなくて大丈夫です。私自身、1次試験を合格した年と次の年は2次試験を受験せず、1次試験に合格した年から3年目に初めて2次試験を受験しました。

当然、1次試験の知識は忘れていることも多いですが、問題ありませんでした。分からないことがあれば、調べるくらいで大丈夫です。

勉強の流れ

私が実際に行った勉強の流れをご紹介します。

テキストは別投稿『必要な道具編』で紹介しています。また、図面を描くときは時間を測るようにしてください。

時間の目安はプレゼンテーション120分、論文60分です。初めからできる必要はないですが、意識して取り組んでください。

勉強は次の4つの過程に分けることができます。

⓪ インプット(教科書を一読)※初学者の方や自信の無い方はここからするのが良い。

① インプット(過去問題を解く:トレース)

② アウトプット(過去問題を解く:オリジナル)

③アウトプット( 予想問題を解く:オリジナル)

トレースとは解答をそのまま写すことです。

つまり、⓪ → ① → ② → ③ という感じです。

実際に私が描いた図面を『独学合格 インテリアコーディネーター試験~番外編 実際の製図例~』で紹介しているので、いまいち分からないという方は確認してみてください。

どういうことをするのかという大まかなイメージができると思います。

⓪ インプット(教科書を一読)

教科書には図面記号の見方や出題される図面を描く際のポイント、論文問題のポイントなどが書かれているので一読すると良いです。1次試験の勉強と同じですが、実際の書き方等は過去問を通して理解すれば良いので覚える必要はありません。分からないことがあった場合に見れる教科書を用意しておく程度に考えていて大丈夫です。

2次試験の場合は、知識が多くても図面を描けなければ落ちてしまうので①以降が重要です。

①インプット(過去問:トレース)

過去問題は10年間分収録されています。製図は、平面図・立断面図・家具図・仕上げ表・パース・アイソメ図からランダムで出題されますのでまずは10年分トレースして、各図面のイメージをつかみます。

論文はトレースすると時間がかかるので、読むだけで良いと思います。ただ、読んだ後に内容を自分の言葉で説明できるように論理的に理解するようにしてください。この試験の論文は内容が抽象的であったりするので正直覚えにくいです。

なので、何度も読むようにします。そうするとキーワードを記憶できるので結構役に立ちます。

たとえば、明るく開放的な空間という要望の場合は「天井と壁の境界である廻縁は設けない収まりとすることで境界線をなくし、広がりのある空間となるように配慮した」、「壁と天井はどちらもはベージュ系の珪藻土仕上げとし、採光や照明を柔らかく反射させることで明るい空間となるように配慮した」、「クロセット扉には大型のミラードアを採用し、姿見としての役割だけでなく、空間に広がりをもたせる役割をもたした」など。

② アウトプット(過去問:オリジナル)

トレースした過去問を今度はオリジナルで解いてみます。トレースと同じような内容になると思いますが、それで良いです。この試験は独自性を評価するものではありませんので、一般的な解答をすれば良いです。

トレースで各家具の寸法や色の塗り方などインプットしたことを、実際にアウトプットできるか確認していきます。

ここで、論文を1度書いてみることをおすすめします。図面と同様に解答と同じような記述になって良いです。インプットしたものをだすことができるか確認してみてください。

③アウトプット( 予想問:オリジナル)

アウトプットの最終段階の確認作業です。予想問題はプレゼンテーション8年分、論文4年分が掲載されています。

時間を測り、オリジナルで回答してみてください。この段階でまだ不安が残る方はこの過程もトレース→オリジナルとすれば良いです。

合格までのスケジュール

目標勉強時間

100 時間程度(初学者で⓪から始める方は+20時間程度と考えてください)

週の勉強時間(モデルケース)

平日 プレゼンテーション1課題、論文2課題(読むだけ) 概ね2.5時間

休日 プレゼンテーション2課題、論文4課題(読むだけ) 概ね5時間

合計 プレゼンテーション9課題、論文18課題 概ね17.5 時間

※トレースの1回目は3時間程度かかると思います。その場合は論文を無しにしても良いです。適宜調整してください。

勉強スタート時期

モデルケースで勉強する場合、概ねテストの30日前くらいから準備すれば良いと思います。製図は時間がかかるので、平日の仕事終わりなどではできない日もあると思います。なので少し、余裕をもって始めることをおすすめします。

初学者の方は+1週間程度し、⓪の工程をすると良いと思います。ポイントとしては製図試験ですので教科書にこだわりすぎないことです。

さいごに

最後になりますが、読んでいただいた方が合格できることを陰ながら応援してます!!

記事を読んで気になることや合格に役立ったなどあれば、コメント頂けるとうれしいです。

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