この記事の概要
ここでは、建築系のおすすめの資格として福祉住環境コーディネーターを紹介します。どのような人が取得されているか、受験資格はどのようなものか、独学で合格可能かなどについて説明します。
福祉住環境コーディネーターとは?
福祉住環境コーディネーターって何?
東京商工会議所が実施している試験で、ホームページでは下記のように示されています。
福祉住環境コーディネーターとは、高齢者や障碍者に対して住みやすい住環境を提案するアドバイザーです。医療・福祉・建築について体系的で幅広い知識を身につけ、各種の専門職と連携をとりながらクライアントに適切な住宅改修プランを提示します。また、福祉用具や諸施設情報などについてもアドバイスします。
東京商工会議所 https://www.kentei.org/fukushi/miryoku.html
福祉住環境コーディネーターになるためには?
所定の試験に合格することで福祉住環境コーディネーターとなることができます。
試験概要
試験区分は1級、2級、3級とあります。
1級は2級合格後でないと受験できませんが、2級・3級は年齢、学歴、実務経験に関係なく、誰でも受験することができます。
なので、受験を考えている方は2級から受験することをおすすめします。私もいきなり2級を受験しました。
試験方式
1級と2級・3級で試験方式が若干異なります。
[1級]
前半:マークシート方式(2時間)
後半:記述式(2時間)
[2級・3級]
マークシート方式のみ(2時間)
試験日はいつ?
試験は1級で1年1回、2級・3級で1年に2回実施しています。
2020年度を例にすると、試験日は下記のようになっています。
2級・3級試験:7月5日と11月22日
1級試験:11月22日
試験申込は概ね2か月半前から開始されています。
受験手数料はいくら?
1級:¥11,000-
2級:¥6,6000-
3級:¥4,400-
どのような人が受験してるか?


グラフは全体を100%とした場合の構成比を表しています。
2級の区分では建設業、医療業、学生が多いことが見て取れます。
3級でも同様に学生の割合がかなり多く、専門学生・短期大学(34.2%)、大学生(6.2%)、高校生(6.2%)で受験者の半数程度を占めていることが分かります。
合格率

試験区分に応じて合格率に差異がありますが、3級の合格率は60.6%、55.8%とかなり高いことが見て取れます。一方、2級の合格率は29.9%、44.6%と概ね3人に1人が合格しています。
また、受験者数をみると2級を受験される方が圧倒的に多いことが分かります。
1級は受験者363人と少なく、合格率(13.8%)も低いことが分かります。
マークシート問題の合格基準は100点満点中70点以上です。
独学での取得は可能か?
独学の受験は可能です。
私自身、2級の試験を14日間程度の勉強で合格しました。
勉強方法としては過去問を解いたのみです。
実際に行った勉強ついての詳細は『独学合格 福祉住環境コーディネーター試験』で説明しています。