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【合格ガイド】一級建築士試験 学科試験・製図試験ともに1発で合格した勉強方法を徹底解説~実施編② 2次試験 作図~

作図手順 一級建築士 Qualification(資格)
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この記事の概要

一級建築士試験に合格するために必要なことを、私の実体験を交えて『必要な道具編』『実施編① 1次試験』『実施編② 2次試験~全体像~』『実施編② 2次試験~エスキス~』『実施編② 2次試験~記述~』『実施編② 2次試験~作図~』の6部構成で解説していきます。1級建築士は私自身、学科製図ともに1発で合格しています。

最後の『実施編② 2次試験~作図~』では、作図手順について説明していきます。手順は私が行っていたやり方です。

受験資格や試験日などの試験の概略は別投稿『おすすめ資格 一級建築士編』で説明していますので見られていない方はぜひご覧ください。

作図手順

3回目の『実施編② 2次試験~全体像~』で作図の手順を簡単に説明しました。

その際の手順を再掲しておきます。

ここでは各項目について実際の図面を用いて、より詳しく見ていきます。

課題は令和2年度の試験を例として使用しています。

  1. 氏名・受験番号を書く
  2. 面積表を仕上げる
  3. 平面図の中心線を書く(私はこの工程はしていませんでした。)
  4. 断面図の中心線を書く
  5. 平面図の柱を書く
  6. 寸法を仕上げる
  7. 延焼ラインを書く
  8. 平面図の外壁と開口部を書く
  9. 平面図の内壁と開口部を書く(私の場合は柱のみしか書いていなかったので、フリーハンドで内壁位置を書いていました)
  10. 断面図を一気に仕上げる
  11. 階段・EVを仕上げる
  12. トイレを書き込む
  13. 建具を書き込む
  14. 防火設備記号・避難距離・什器を書き込む
  15. 室名を記入する
  16. 外構を仕上げる
  17. 見直す

氏名・受験番号を書く

言わずもがなですが、氏名・受験番号は最初に書くようにしましょう。

忘れることはないと思いますが、忘れてしまうと一発で失格です。

面積表を仕上げる

面積表の書き忘れも重大不適合となるので先に書いておきましょう。

また、面積表は括弧書きで、『算定式は、算出過程がわかるものとする。算出結果は、小数点以下第 1 位までとし、第 2 位以下は切り捨てる。』などと書かれています。

令和2年度は『小数点以下第2位までとし、第3位以下は切り捨てる』といつもと少し変えて出題されました。念のため確認するようにしましょう。

平面図の中心線を書く

平面図の中心線を書いていきます。

私はこの工程は省いて、いきなり柱を書いていました。慣れるまでは少し書きにくいですが、時間短縮を図ることができるのでオススメです。

断面図の中心線を書く

次に断面図の中心線を書いていきます。

平面図の柱を書く

次に柱を書いていきます。

平面図の中心線を書いている人は交点に柱を書いていけば良いですが、中心線を省く場合は目印がありません。なので、柱の部分に鉛筆で薄く印をつけてから書くと良いです。

平行定規を使うので、一か所間違えてしまうと連動して他も間違ってしまい、消すのに結構時間がかかってしまいます。

柱位置は確認してから書く方が良いです。

寸法を仕上げる

次に寸法を仕上げます。

先ほどの柱の位置確認が漏れてしまっても、ここで気づくことができます。

万が一間違った場合でも早く気が付けるように手順を考えることが重要です。

延焼ラインを書く

次に延焼ラインを書いきます。

延焼ラインは結構書き忘れてしまうので、まだ、図面が仕上がっていないタイミングで書くようにして書き忘れを防ぎましょう。

平面図の外壁と開口部を書く

次に平面図の外壁と開口部を書きあげます。

開口部の位置に薄く印をつけて、開口部以外の部分を一気に仕上げます。

このときに、外壁と窓の線の太さを分けようとするとかなり時間がかかってしまいます。

私は線の太さは分けていませんでした。

私が実際に書いた図面は別投稿の『番外編~実際の製図例~』に掲載しているので気になる方はご覧ください。

平面図の内壁と開口部を書く

次に内壁と開口部を書いていきます。

先に内壁位置をフリーハンドで薄く書くのがオススメです。内壁位置を1つずつエスキスと照合しながら書くとかなり時間がかかります。

また、内壁位置の下書きを平行定規で書くとこれまた時間がかかってしまいます。

なので、エスキスを見ながら内壁位置をフリーハンドで薄く書いてから平行定規を使って書くのが速いと思います。

断面図を一気に仕上げる

次に断面図を一気に仕上げます。

文字についてはまとめて書くので、ここではまだ書きません。

階段・EVを仕上げる

次に階段・EVを書き上げます。

同じ物は合わせて書いていきます。例えば、共用階段であれば、1階~3階の共用階段を合わせて仕上げていきます(1階共用階段→2階共用階段→3階共用階段といった具合に)。

また、階段やEVは△スケールを使わずに方眼紙を利用して書けるようにしておきましょう。

トイレを書き込む

次にトイレを書き上げます。

便器などはフリーハンドで書いて良いです。全て綺麗に書こうとすると時間がかかってしまうので、自分の作図速さに応じてフリーハンドで書く部分を調整して下さい。

建具を書き込む

次に建具を書いていきます。

ドアもフリーハンドで良いと思います。

防火設備記号・避難距離・什器を書き込む

次に防火設備記号(防:防火設備、特:特定防火設備)、避難距離、什器を書き込みます。

什器とは生活用品のことで、机や椅子、タンスなどのことです。

室名を記入する

次に室名を記入していきます。

室名は読める字であれば良いですが、集中力がかなり切れてきているタイミングのため、意識しないとかなり汚くなります。

自分が試験官の立場の場合を考え、読める字で書くようにしましょう。

ここまで仕上げると後は屋外だけなので、気持ち的にも余裕が出てきます。

外構を仕上げる

最後に外構を仕上げます。

植栽やタイルはある程度書けば良いです。課題文に求められていることは重要事項なので、それらをまずは書いて時間がある場合に外構の精度を上げるという感じで良いと思います。

下の例ですと、テラスの目地やタイルは書かなくても良いと思います。もちろん時間がある場合には書いた方が良いです。ぱっと見の印象は合格に影響すると考えられるので。

私が実際に書いた手書きの図面は『番外編~実際の製図例~』に掲載しています。

見直し

最後に見直しを行います。

見直し方法については前投稿で説明しているのでここでは割愛します。

今回実際に図面を書いてみた結果、バルコニーと車寄せ上部屋根、表層改良部分の記載が漏れていたので追加しています。

最後に

ここでは令和2年度の試験問題を例として作図手順を示させて頂きました。

これらのPDFファイルが欲しい方は下記内容を明記してこちらから問い合わせをして頂ければお送り致します。

氏名:氏名(ふりがな)

メールアドレス:PDFファイルの送付先のメールアドレス

件名:一級建築士 製図手順PDF送付の件

本文:年齢、職種(学生の場合は回生も合わせて記載下さい)、過去に一級建築士試験を受験したことがあるか。その他、感想やご質問があれば記載下さい。

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